2019年02月03日

補助開始の審判とは

精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者については、補助開始の審判をすることができるとされている。
次の条文のとおりである。

(補助開始の審判)
第十五条 精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者については、家庭裁判所は、本人、配偶者、四親等内の親族、後見人、後見監督人、保佐人、保佐監督人又は検察官の請求により、補助開始の審判をすることができる。ただし、第七条又は第十一条本文に規定する原因がある者については、この限りでない。
2 本人以外の者の請求により補助開始の審判をするには、本人の同意がなければならない。
3 補助開始の審判は、第十七条第一項の審判又は第八百七十六条の九第一項の審判とともにしなければならない。

後見開始の審判や保佐開始の審判と異なる点は、本人の意志に反してすることはできないとされている点である。
自己決定権尊重の観点からとされている。
2項に、本人以外の者の請求により補助開始の審判をするには、本人の同意がなければならない。とあるとおりである。
そして、補助開始の審判は、それだけでは意味がない。
3項に第十七条第一項の審判又は第八百七十六条の九第一項の審判とともにしなければならない。とされているとおりである。

※(補助人の同意を要する旨の審判等)抜粋
第十七条 家庭裁判所は、第十五条第一項本文に規定する者又は補助人若しくは補助監督人の請求により、被補助人が特定の法律行為をするにはその補助人の同意を得なければならない旨の審判をすることができる。ただし、その審判によりその同意を得なければならないものとすることができる行為は、第十三条第一項に規定する行為の一部に限る。

※(補助人に代理権を付与する旨の審判)抜粋
第八百七十六条の九 家庭裁判所は、第十五条第一項本文に規定する者又は補助人若しくは補助監督人の請求によって、被補助人のために特定の法律行為について補助人に代理権を付与する旨の審判をすることができる。

同意権、代理権を付与する審判のことである。
この組み合わせは、やはり、三通りあり、

1、同意権のみ(取消権付き)
2、代理権のみ
3、同意権(取消権付き)と代理権

このいずれかから選択することになる。


posted by 判例六法ラノベ化プロジェクトチーム at 20:37| 民法