2019年02月20日

権利の主体 1−2 司法試験入門 択一式民法

次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

1、失踪宣告の審判が確定すると失踪宣告が為された時から、失踪者は死亡したものとみなされる。
2、失踪宣告の請求は検察官がすることはできない。
3、失踪宣告が取り消されても取り消しの効果は善意でした行為に影響を及ぼさない。
4、失踪宣告を受けた者の配偶者が失踪宣告後に別人と再婚した場合において、失踪者の配偶者であった者が失踪者の生存について悪意であった場合、その婚姻は無効である。
5、失踪宣告を受けた者が生存していることが判明しても、それだけでは失踪宣告の効果は否定されない。


建太郎「うん……。最近の行政書士試験かなんかで、似たような問題を見たことがあるような気がするな」
胡桃「そうでしょ。だから、最近の宅建とか行政書士試験は旧司法試験の問題を参考にしているんじゃないかということよ」
胡桃「まず、1はどうかしら?」
建太郎「失踪者が死亡したものとみなされるのは、失踪期間が満了した時だから、間違いだな」

(失踪の宣告)
第三十条 不在者の生死が七年間明らかでないときは、家庭裁判所は、利害関係人の請求により、失踪の宣告をすることができる。
2 戦地に臨んだ者、沈没した船舶の中に在った者その他死亡の原因となるべき危難に遭遇した者の生死が、それぞれ、戦争が止んだ後、船舶が沈没した後又はその他の危難が去った後一年間明らかでないときも、前項と同様とする。

(失踪の宣告の効力)
第三十一条 前条第一項の規定により失踪の宣告を受けた者は同項の期間が満了した時に、同条第二項の規定により失踪の宣告を受けた者はその危難が去った時に、死亡したものとみなす。

胡桃「2はどうかしら」
建太郎「利害関係人とあるだけで、検察官は含まれていないな」
胡桃「条文そのままだわね。3はどうかしら」
建太郎「次の条文の問題だな」

(失踪の宣告の取消し)
第三十二条 失踪者が生存すること又は前条に規定する時と異なる時に死亡したことの証明があったときは、家庭裁判所は、本人又は利害関係人の請求により、失踪の宣告を取り消さなければならない。この場合において、その取消しは、失踪の宣告後その取消し前に善意でした行為の効力に影響を及ぼさない。
2 失踪の宣告によって財産を得た者は、その取消しによって権利を失う。ただし、現に利益を受けている限度においてのみ、その財産を返還する義務を負う。

建太郎「『この場合において、その取消しは、失踪の宣告後その取消し前に善意でした行為の効力に影響を及ぼさない。』とある通りだ」
胡桃「4はどうかしら?」
建太郎「悪意だった場合は、前婚が復活することになるんだよな。そして、前婚は離婚原因になり、後婚は取り消し原因になると。無効とするのは間違いだな」

(重婚の禁止)
第七百三十二条 配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない。

(不適法な婚姻の取消し)
第七百四十四条 第七百三十一条から第七百三十六条までの規定に違反した婚姻は、各当事者、その親族又は検察官から、その取消しを家庭裁判所に請求することができる。ただし、検察官は、当事者の一方が死亡した後は、これを請求することができない。

胡桃「5はどうかしら?」
建太郎「失踪の宣告の取消しをするには、本人又は利害関係人が家庭裁判所に請求しなければならないということだよな」
胡桃「そうね。第三十二条を読めばわかることだわ。というわけで答えは?」
建太郎「235の三つが正しいな」




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posted by 判例六法ラノベ化プロジェクトチーム at 09:03| 司法試験入門問題