2019年05月16日

権利の変動 1−42 #司法試験 入門 択一式 #民法 オリジナル問題

次の記述のうち、間違っているものはどれか。

1、無効な行為は、追認によっても効力を生じることはないが、当事者がその無効であることを知って追認した場合は、新たな行為をしたものとみなされる。

2、取消しうべき行為は、取消権者が追認することができる。この追認は、制限能力、詐欺、強迫など取消原因となっている情況を脱した後でなければ、その効力を有しないが、法定代理人の場合は、このような限定はなく、追認は効力を有する。

3、取消しうべき行為の相手方が確定している場合は、その取消しは相手方に対する意思表示によって行う。

4、法律行為の取消は、制限能力者、瑕疵ある意思表示をした者、及びその代理人のみがすることができる。

5、他人の子を嫡出子とする届け出は、嫡出子出生届出としては無効であるが、養子縁組としての効力を有する。


胡桃「これは簡単だわね」
建太郎「おう。基本的な条文と判例の問題だな」



胡桃「まず、1はどうかしら?」
建太郎「正しいな。次の条文のとおり」

民法
(無効な行為の追認)
第百十九条 無効な行為は、追認によっても、その効力を生じない。ただし、当事者がその行為の無効であることを知って追認をしたときは、新たな行為をしたものとみなす。

胡桃「そうね。2はどうかしら?」
建太郎「条文そのままだな」

民法
(追認の要件)
第百二十四条 取り消すことができる行為の追認は、取消しの原因となっていた状況が消滅し、かつ、取消権を有することを知った後にしなければ、その効力を生じない。
2 次に掲げる場合には、前項の追認は、取消しの原因となっていた状況が消滅した後にすることを要しない。
一 法定代理人又は制限行為能力者の保佐人若しくは補助人が追認をするとき。
二 制限行為能力者(成年被後見人を除く。)が法定代理人、保佐人又は補助人の同意を得て追認をするとき。


胡桃「3はどうかしら?」
建太郎「正しいな。次の条文のとおり」

民法
(取消し及び追認の方法)
第百二十三条 取り消すことができる行為の相手方が確定している場合には、その取消し又は追認は、相手方に対する意思表示によってする。


胡桃「4はどうかしら?」
建太郎「間違いだな。次の条文のとおり」

(取消権者)
第百二十条 行為能力の制限によって取り消すことができる行為は、制限行為能力者(他の制限行為能力者の法定代理人としてした行為にあっては、当該他の制限行為能力者を含む。)又はその代理人、承継人若しくは同意をすることができる者に限り、取り消すことができる。
2 錯誤、詐欺又は強迫によって取り消すことができる行為は、瑕か 疵し ある意思表示をした者又はその代理人若しくは承継人に限り、取り消すことができる。

建太郎「つまり、承継人が含まれていないと」
胡桃「5はどうかしら?」
建太郎「これは判例だな。次のとおり」

養子とする意図で他人の子を嫡出子として届けても、それによつて養子縁組が成立することはない。(最判昭和25年12月28日)

胡桃「そうね。ということで答えは?」
建太郎「間違いは、4と5だな」



建太郎&胡桃コンビが登場する楽しい教材はこちらです。





●【公務員、宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説

難化する一方の行政書士、司法書士試験の民法を攻略するためのポイントは、試験科目の条文と判例を徹底的に読み込むことです。
条文と判例の知識の量によって行政書士、司法書士試験の合否が左右されると言っても過言ではありません。
とは言え、判例六法等で、民法の第一条から読み込んでいくのは、きついものがあります。
このテキストは、会話文形式で、民法の第一条から第千四十四条まで学ぶことができます。条文を一通り読むと同時に、重要な判例知識を学ぶことができます。




→ 【公務員、宅建士、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法入門 ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 民法総則編 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 物権法編・担保物権法編 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 債権総論編 現行法版 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 債権各論編 現行法版 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 親族法編 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 相続法編 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ民法債権法改正講義実況中継 民法総則編 ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ民法債権法改正講義実況中継 債権総論編1 ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

→ 【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ民法債権法改正講義実況中継 債権総論編2 ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))


posted by 判例六法ラノベ化プロジェクトチーム at 21:42| 司法試験入門問題