2019年07月08日

0006民法1−2 私権の主体 行政書士試験過去問


次の記述の正誤を答えよ。

制限行為能力者が自己の行為を取り消したときには、相手方は、受け取った物を返還しなければならないが、相手方は、制限行為能力を理由とする取り消しであることを理由に、現に利益を受けている限度において、返還すれば足りる。

胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒、経過。どう考えればいいかわかるわね?」

建太郎「ええっと……。現存利益を返還するだけでいいのは、制限行為能力者だよな」

(取消しの効果)
第百二十一条 取り消された行為は、初めから無効であったものとみなす。ただし、制限行為能力者は、その行為によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。

胡桃「そうよ。じゃあ、その相手方は、何を返還すればいいのかしら?」
建太郎「ええっと……。不当利得返還義務を負うということになるのか」
胡桃「そうよ。条文を確認してね」

(不当利得の返還義務)
第七百三条 法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を及ぼした者(以下この章において「受益者」という。)は、その利益の存する限度において、これを返還する義務を負う。

(悪意の受益者の返還義務等)
第七百四条 悪意の受益者は、その受けた利益に利息を付して返還しなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う。

建太郎「えっ……ということは、相手方も善意ならば、現存利益だけ返還すればいいのか」
胡桃「それに対して、悪意の場合は、利息も付けなければならないことになるわ。ちなみに、問題文は何が間違っているかわかるかしら?」
建太郎「制限行為能力を理由とする取り消しであることを理由としている点だな。不当利得として返還するのが正しいと」
胡桃「そうよ。理解できたかしら?」
建太郎「OK」





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posted by 判例六法ラノベ化プロジェクトチーム at 20:29| 行政書士試験肢別過去問