2019年02月26日

権利の主体 1−4 #司法試験 入門 択一式 #民法 オリジナル問題

次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

1、失踪宣告を受けた者は、普通失踪では七年、特別失踪では、一年の期間が満了したときに死亡したものとみなされる。
2、失踪宣告によっても、失踪者本人の権利能力は失われないため、失踪者は他の場所で契約等を行うことができる。
3、失踪宣告後、失踪者の生存につき悪意の配偶者が為した婚姻は効力を生じる。
4、失踪宣告は、利害関係人または検察官の請求により、家庭裁判所が行う。
5、失踪宣告の請求をなしうる利害関係人としては、債権者、債務者などの取引の相手方も含まれる。

建太郎「なんか、失踪宣告の問題が連続しているな。そんなに論点があるか?」
胡桃「論点が少なくても、角度を変えれば、様々な問題を作れるということよ。とりあえず、このレベルは簡単に解けなきゃだめよ」
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posted by 判例六法ラノベ化プロジェクトチーム at 08:31| 司法試験入門問題

2019年02月27日

権利の主体 1−5 #司法試験 入門 択一式 #民法 オリジナル問題

次の問答は、口述試験対策のために、胡桃と建太郎の間で交わされた問答である。間違っている答えはどれか?

1問目
胡桃「権利能力なき社団って何かしら?」
建太郎「町内会とか同窓会みたいに法人と同様の実体を備えていながら、法人格を有しない団体のことだよな」

2問目
胡桃「じゃあ、そのような団体に特別の法的地位を認めるのはどうしてかしら?」
建太郎「本来なら、組合の規定を適用すればいいわけだけど、構成員の多い団体だと、組合の規定はふさわしくないよな。それに、公益も営利も目的としない団体は、法律で法人とすることは認められていないけど、労働組合などは法人として扱う必要があるからだな」

3問目
胡桃「組合の規定はふさわしくないってどういうこと?」
建太郎「つまり、取引とか訴訟について、代表機関による行為を認めるべきだということ。代表機関が社団のために社団の名において法律行為ができるようにすべきだし、訴訟上も社団自体が当事者能力を有するべきだということだ」

4問目
胡桃「代表者がした法律行為の効果は、社団の構成員にどう帰属するのかしら?」
建太郎「各構成員に総有的に帰属する。構成員は、脱退する時以外は、財産分割請求ができない」

5問目
胡桃「じゃあ、団体の債務はどうかしら?」
建太郎「各構成員は、直接的には、個人的責任を負わない」
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posted by 判例六法ラノベ化プロジェクトチーム at 08:46| 司法試験入門問題

2019年02月28日

権利の主体 1−6 #司法試験 入門 択一式 #民法 オリジナル問題

次の記述のうち、間違っているものはどれか。


1、公益法人の場合、構成員の個人債務について、法人の財産が責任財産となることはなく、また、法人の債務について、構成員個人の財産が責任財産となることもない。

2、法人が定款又は寄付行為によって、定められた目的と異なる事業を行うために、その所有する不動産を売却する場合は、目的外の行為として、無効となる。よって、法人は、常にその無効を主張して、当該不動産の返還を請求することができる。

3、法人について不当利得に関する善意、悪意は、代表機関について判断するのが原則である。しかし、代表機関が代理人により取引した場合は、その代理人について判断される。

4、法人の代表者がなした職務権限外の行為が、外形から見て、その職務行為に属するものと認められる場合でも、相手方が、当該行為が、職務権限に属さないことについて、善意無過失でなければ、法人は不法行為責任を負わない。

5、理事がその代理権を制限する定款に反して、法律行為を為した場合でも、相手方が、その定款の存在を知っていれば、相手方は、法人の責任を追及することができない。


胡桃「これも基本的な問題だわ」
建太郎「むむっ……。簡単そうで、ややこしくないか」

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posted by 判例六法ラノベ化プロジェクトチーム at 09:10| 司法試験入門問題