【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 相続法編 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

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(冒頭部抜粋)

【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】
 ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 相続法編

                       大滝七夕

 第五編 相続

「民法のラスト。相続法の分野に入るわよ」
 司法書士桜咲胡桃の言葉に宅本建太郎は、気を引き締めた。
「うん。長い民法の勉強もようやく終盤なんだな」
「まず、相続法ではどんなことを勉強するか分かっているわよね」
「亡くなった人の遺産を誰がどれだけ相続するかということを学ぶんだよな」
「そうよ。建太郎も、宅本伯父さんの遺産を相続したおかげで、大金持ちになったわけよね」
「ああ。数千億からの遺産だぜ。はっきり言って、俺には何が何だかわからないよ」
「それだけの遺産を相続すれば何が問題になるか分かるわね」
「相続税だな。どれだけ、相続税がかかったんだろう?」
「そのことについて定めているのは、相続税法と呼ばれる法律で、税理士の勉強の範疇になるわ」
「もしかして、税金のことも民法で勉強するのか?」
「民法では、相続税法の勉強はしないわよ。ただ、実務では、民法の相続法の知識だけでは、対応できないわ」
「うん。不動産がらみであれば、不動産登記法の知識が必要になるし、相続税が絡めば、相続税法の知識が必要になると」
「だから、相続関係の業務を手掛けたかったら、民法以外の知識も必須だということね。これから学ぶ民法の条文は、相続業務を理解するための基礎に過ぎないのよ」
「うん。基礎知識だな。だけど、これが分かっていなければ、不動産登記法も相続税法も理解できないと」
「そうよ。と言うわけで、早速、見て行くわよ。まず、相続って何かしら?」
「相続は……相続じゃないよな。定義があるということだ」
「当然だわ。民法の勉強をしているんだからね」
「ええっと……。相続とは、自然人の財産法上の地位をその者の死後に、法律および死亡者の最終意思の効果として特定の者に承継させること。と定義されているよな」
「ちょっと! 基本書を丸読みしているだけじゃないの。本当に、理解できているわけ?」
「も、もちろんさ」
「財産法上の地位。この意味は分かっているの?」
「つまりは……。権利だけじゃなくて、義務も承継するということだよな」
「そうよ。相続と言うと、一般的には、多額の遺産を承継することを意味しているけど、遺産なんてなくて、多額の負債を承継してしまうこともありうるということね」
「うん。だからこそ、相続する前に、遺産を調べて、負債が多いようならば、限定承認とか、相続放棄をする必要があるわけだな」

「次に、相続の方法としては、大きく二通りあるわ。何と何か分かるわね?」
「うん。民法の規定に従って相続する法定相続と、死亡者――被相続人の最終意思に基づいて生じる遺言による相続の二つだな」
「被相続人が、遺言を残さなければ、原則として、法定相続になるということよ」
「OK」
「じゃあ、法定相続とは何か? ということをこれから、勉強していくわよ」

第一章 総則

(相続開始の原因)
第八百八十二条 相続は、死亡によって開始する。

「この条文の意味は分かるわね」
「つまり、死亡した時に、相続によって生じる法律効果が発生するという意味だよな」
「じゃあ、死亡とは、どういう意味かしら?」
「出生に対応する形の論点だということか。出生は全部露出説だったよな。胎児が母体から完全に出たところで、出生したことになって、権利能力を獲得すると」
「じゃあ、死亡はどう定義すればいいかしら?」

【宅建士、行政書士、司法書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 相続法編 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

●急速に高齢化が進む今日では、親族法、相続法の知識は、必須。がっちり勉強して実務に即応できる力を養おう。宅建士、行政書士試験合格後に、司法書士試験を目指している方に合わせたハイレベルな内容が会話文形式で!

●ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説は、『会話文形式で、民法の第一条から第千四十四条まで、すらすら読めるテキスト』です。

難化する一方の宅建士試験、行政書士試験を攻略するためのポイントは、試験科目の条文と判例を徹底的に読み込むことです。
条文と判例の知識の量によって宅建士試験、行政書士試験の合否が左右されると言っても過言ではありません。

とは言え、判例六法等で、民法の第一条から読み込んでいくのは、きついものがあります。
このテキストは、会話文形式で、民法の第一条から第千四十四条まで学ぶことができます。条文を一通り読むと同時に、重要な判例知識を学ぶことができます。

入門書ではありません。宅建士試験、行政書士試験で問われる項目はすべて網羅しており、一部は、司法書士試験、司法試験レベルの内容も含んでいます。

民法は、条文と条文が有機的に絡み合っており、個々の条文の意味が理解できていないと、理解できません。このテキストでは、第一条から順にみていくと同時に、個々の条文がどのような関係でつながっているのかを詳細に解説しています。

学説の対立のある論点については、主要な学説に軽く触れています。宅建士試験では、学説まで知る必要はありませんが、行政書士試験、司法書士試験、司法試験等に挑戦する場合は必須の知識になります。

いずれ勉強しなければならないのなら、今のうちに、勉強しておきましょう。

●ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説のレベルは、『司法書士試験の民法を8割理解できる内容』です。

このテキストを一通り理解すれば、宅建士試験、行政書士試験に楽々合格できるのはもちろん、公務員試験等、民法が試験科目となっている他の試験にも、合格できるだけの実力が身につきます。

法学部で勉強している方が大学四年間で学ぶ民法のレベルを凌駕する内容となっています。このシリーズをマスターすれば、法学部出身者よりも民法に詳しくなります。

宅建士試験、行政書士試験のテキストを一通り終えているものの、民法に苦手意識がある方は、このテキストを一通り読みこんでください。民法が得意科目になること請け合いです。

宅建士試験、行政書士試験合格後、司法書士試験に挑戦しようと考えている方は早い段階で、このテキストに取り掛かってください。司法書士試験勉強のスタートをスムーズに切ることができます。

このテキストは、宅建士試験レベルの民法を一通り勉強していることを前提に話が進みます。そのため、初心者がいきなりこのテキストを読んでも理解することは難しいです。

まずは、一般的な宅建士試験用のテキストで勉強してください。その後で、さらに実力を高めたい方が読むのに最適な内容となっています。(ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストシリーズがおススメ!)

高度な内容でありながら、会話文形式で書かれているため、小説を読む感覚で、すらすらと読み進めることができます。

一般的な民法の解説書や判例六法等を読んでいると眠くなって頭に入らないという悩みを抱えている方も多いと思います。

でも、小説ならば、眠くならずに、すらすら読めるのでは?

●ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説 あらすじ

ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストシリーズに引き続き、宅本建太郎&桜咲胡桃のコンビが登場。
建太郎は、司法書士の胡桃の指導を受けながら、ハイレベルの民法知識を身につけていく。

・主な登場人物

宅本建太郎
桜咲司法書士事務所補助者。宅建資格の勉強中。ひょんなことから伯父不動産王 宅本健一の莫大な遺産を相続することになる。『株式会社 宅本・オーガナイゼーション』の二代目会長兼社長に就任。

桜咲胡桃
宅建士。司法書士。桜咲司法書士事務所所長。宅本建太郎の上司にして恋人。元アイドルで可愛い顔立ちに、小柄ながらもB90 W60 H86と素晴らしいボディの持ち主。

●民法改正への対応について
このテキストはいわゆる債権法や相続法分野の改正には対応していません。
平成29年現在施行されている、現行民法の条文を基にした解説書となっています。
改正法は現行法の問題点や矛盾を正すために制定されるものです。ですから、現行法を理解することで、改正法もより深く理解できます。
まずは、現行法から勉強しましょう。
※民法改正対応版は別途公開する予定です。

●著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大滝 七夕
新潟県村上市出身。『大滝七夕』は、ネット小説・著作限定のペンネームで本名や作家名ではない。
法学部在学中から資格試験の勉強を始め、宅建、行政書士、司法書士の資格試験に独学で一発合格。大学卒業後は、都内の行政書士事務所、法律事務所等に勤務する傍ら、法律雑誌の記事や小説を執筆。その後、某新人賞に応募して、作家デビュー。法律知識と実務経験をもとにしたリーガルサスペンス、ファンタジー、武侠小説などを執筆している。
行政書士として開業しており、十数年以上にわたり、建設業、宅建業の後継者問題、事業承継を専門的に手掛けている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

判例六法ラノベ化プロジェクト
小説を読む感覚で、隙間時間にすらすらと読めて、なおかつ、『ハイレベルな』教材を開発しようと集まったベテランの実務家(弁護士、司法書士、行政書士、宅建士等)と資格スクール講師の集団。日々、試行錯誤しながら、新しい教材を開発中!