改10043　民法　過去問 – 判例六法ラノベ化プロジェクト【司法試験・司法書士試験・行政書士試験・公務員試験・宅建士試験対策】

★今日の過去問★

Ａは、甥のＢに自分が居住している甲建物を贈与しようと考えている。
ＡがＢに対し、Ａの生活の面倒を見ることという負担を課して、甲建物を書面によって贈与した場合、Ｂがその負担をその本旨に従って、履行しない時でも、Ａはその贈与契約を解除することはできない。

胡桃「正しいか間違っているか考えてみてね。１０秒で。よーいどん！」

建太郎「おう」

１秒

２秒

３秒

４秒

５秒

６秒

７秒

８秒

９秒……

胡桃「１０秒経過。分かったわね」
建太郎「負担付贈与は、双務契約類似の関係になるんだよな。だから、受贈者が負担を履行しない場合は、債務不履行を理由に契約解除するのを認めてもいいんじゃないか？」

民法
（負担付贈与）
第五百五十三条　負担付贈与については、この節に定めるもののほか、その性質に反しない限り、双務契約に関する規定を準用する。

胡桃「そうね。とりあえず、これは、判例よ。設問の事例では、履行遅滞を理由に贈与契約を解除することができるとしているわ」

民法
（催告による解除）
第五百四十一条　当事者の一方がその債務を履行しない場合において、相手方が相当の期間を定めてその履行の催告をし、その期間内に履行がないときは、相手方は、契約の解除をすることができる。ただし、その期間を経過した時における債務の不履行がその契約及び取引上の社会通念に照らして軽微であるときは、この限りでない。

建太郎「原則として、催告したうえで、契約解除することができるということだな」

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